△各
委員会審査報告に対する質疑、
議員間討議、討論、採決
○議長(
清川雅史) 以上で各
委員会の
審査報告が終わりましたので、これより
審査報告に対する質疑に入ります。 なお、
審査報告に対する質疑は、
委員会での審査の経過と結果に対する質疑であり、また審査の概要の理解、事実の確認であって、自らの論点をただすものではなく、さらに意見の開陳は討論でなされるべきものでありますので、これらの点に留意し発言願います。
石田典男議員。
◆
石田典男議員 私は、
文教厚生委員会委員長報告の陳情第2号
開口式防火水槽の
修繕等について、少しお伺いします。 1点目は、この陳情の箇所を
蓋がけをするといった場合の費用はどのぐらいというような概算を審議されたのか。2点目は、
共通認識で全市的にもその
必要性があるということはおっしゃいましたが、全市的には市所有ではない、
町内会とか
民間所有の
防火水槽の把握についてはどのようにしたのか。なおかつ3点目ですが、それを踏まえて全部のところに
蓋がけとか、そういう措置をすべきというような結論になったのかどうか。この3つについてお答えいただきたいと思います。
○議長(
清川雅史)
原田俊広議員。
◆
文教厚生委員会委員長(
原田俊広議員) ただいまの質問に対してお答えいたします。
文教厚生委員会で本陳情を議論した際、この陳情の中にある
蓋がけ等の改修に一体幾らかかるのかというようなことは、議論はありませんでした。 2つ目、民設による
防火水槽については、
湊地区だけではなくて全市的にどれぐらいあるのかというようなことについては、
市危機管理課から資料を取り寄せ、市全体で62か所の民設による
防火水槽があるということ、その中で蓋があるのが23か所、そして蓋がないのが39か所あるというようなことについては明らかになりました。 そして、3つ目なのですが、この全部について
蓋がけ等の改修をする必要があるのかどうか。これについては、先ほどの報告でも述べましたように、それぞれの地域での
必要性等の審査、そして同時に
関連団体との
協議等を進めながら、一つ一つ個別に検討していくべきであると。全部これを一気に改修すべきということにはなってはおりません。 以上です。
○議長(
清川雅史) ほかにございますか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
清川雅史) 以上で各
委員会の
審査報告に対する質疑を打ち切りたいと思いますが、ご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
清川雅史) 満場ご異議ないものと認め、
審査報告に対する質疑を打ち切ります。 次に、
議員間討議に移ります。 過日の
予算決算委員会において、
予算案件について
委員間討議をお諮りしましたが、本日の会議には
条例案件、請願及び陳情が付議されていることから、これより議案第42号ないし同第46号、請願第2号及び陳情第2号ないし同第4号を対象に
議員間討議に入ります。
議員間討議をご提案される議員の方は挙手を願います。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
清川雅史) ないようでありますので、以上で
議員間討議を打ち切りたいと思いますが、ご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
清川雅史) 満場ご異議ないものと認め、
議員間討議を打ち切ります。 討論に入ります。
原田俊広議員。 〔
原田俊広議員登壇〕
◆
原田俊広議員 私は、請願第2号
消費税インボイス制度の
実施中止を求めることについてに賛成の立場で討論をいたします。 来年10月から、
インボイス制度と呼ばれる
適格請求書保管制度が導入されることになっています。この制度は、
仕入れ先から受け取った
インボイスがないと
仕入れ税額控除ができず、納税額が増えてしまうため、
仕入れ先の
事業者は取引先から
インボイスの発行を求められますが、
消費税を納税しない
免税事業者は
インボイスが発行できない仕組みのため、これまでは
免税業者になっていた
年間売上げ1,000万円以下の
小規模事業者は増税となります。財務省の
国会答弁でも、
免税業者のうち、個人、法人合わせて161万者が新たに
納税業者になり、平均15万4,000円、合計で2,480億円の増税になると試算されていますが、実際には政府が試算の対象にした一般の
自営業者だけでなく、340万人から470万人もいると言われているフリーランスの人、
運送業者、大工の一人親方、そして農家なども
インボイスの対象になります。賃金、給与としてではなく、報酬、料金の形で収入を得ていれば、
自営業者と同じように
消費税の
課税対象となるからであります。また、
総務委員会の審査でも請願人が説明していましたが、
シルバー人材センターの会員も
インボイスの対象になります。このように、
インボイス制度の導入は、
中小零細企業だけでなく、広い
市民層に大きな影響を及ぼすものです。 それでは、
インボイス制度の導入の何が問題なのか。それは、
請願趣旨にも説明してあるように、
免税業者は
インボイスを発行できないため、
取引企業はその分の
税額控除を受けられないという理由で取引から外され、結果として経営が成り立たなくなる
可能性が大きくなるということであります。また、全国の
シルバー人材センターは、
高齢者の
就業対策だけでなく、
生きがい対策としても貴重な活動を展開していますが、その会員は免税の事業主であり、
インボイスを発行することはできませんから、結果として
シルバー人材センターの
税負担が大きく増加し、運営が成り立たなくなるという声も上がっています。また、
総務委員会の審査では、この請願に反対する理由として、
消費税は税金なので、正確な税額を確定し納税する
インボイスは必要との意見も出されましたが、令和元年10月1日から軽減税率が適用されたときから区分記載請求書等保存方式に変わったことによって、正確な税額を確定し納税することは既に可能になっており、
インボイス制度導入の論点はそこではなく、前にも述べたとおり、
インボイスを発行できない弱小の
免税業者等が
税額控除が受けられないという理由で取引から外されるか、もしくは取引から外されたくなかったら
インボイスを発行できる
納税業者となるかが迫られることであり、多くの市内の
免税業者もそのことで究極の選択が迫られていることであります。同時に、業者だけでなく、
シルバー人材センター等の公益団体にとっても、運営が成り立つのかどうかの大問題になっています。 以上のような理由から、私は請願第2号
消費税インボイス制度の
実施中止を求めることについては、願意の趣旨は当然であり、採択されるべきものと考えるものであります。 以上申し上げ、討論を終わります。
○議長(
清川雅史) ここで、暫時休憩いたします。 休 憩 (午前10時33分) 再 開 (午前10時36分)
○議長(
清川雅史) 再開いたします。 長郷潤一郎議員。 〔長郷潤一郎議員登壇〕
◆長郷潤一郎議員 私は、請願第2号
消費税インボイス制度の
実施中止を求めることについて、反対の討論を行います。 現在の
消費税は、複数の税率制度や
免税業者制度があることなどから複雑化しており、これに伴う納税の問題も生じているところでございます。
消費税は現在10%や8%の複数税率であり、
事業者の中には、仕入れと販売でかかる税率に差の出るケースもあります。また、仕入れ税控除の適正実施については、生産、流通などの各取引段階で二重三重に税がかかることのないよう、課税売上げに係る
消費税額から課税仕入れ等に係る
消費税額を控除し、税が累積しないための仕組みが必要であります。
インボイス制度は、複雑な計算ミスや不正を防止するための請求書等の保存方式であります。納税の履歴を明確化して、それぞれが保存して、適正に納税がなされるための
消費税インボイス制度の仕組みは必要なことであり、制度の導入はなされるべきものと考えます。一方、
小規模事業者やフリーランス等にとっては、納税に係る事務手続の煩雑さや
免税事業者の利益または契約に係る不利益が生ずる問題等の課題も残るものの、国の
激変緩和のための
経過措置や
インボイス制度導入のための補助金などを活用し、
インボイス制度のような税の適正徴収ができる制度の導入を進めるべきと考えます。
消費税納税の適正化、納税の見える化は、税制において優先されなければならないと考えております。納税履歴の明細書である適格請求書の保存制度の導入は必要であり、この制度の
実施中止の請願に対しては反対するものであります。 以上の理由により、請願第2号
消費税インボイス制度の
実施中止を求めることについて反対いたします。 以上で討論を終わります。
○議長(
清川雅史) 以上で討論を打ち切り、採決に移りたいと思いますが、ご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
清川雅史) 満場ご異議ないものと認め、討論を打ち切り、採決に入ります。 ただいま
反対意見のありました案件を分離し、採決いたします。 請願第2号
消費税インボイス制度の
実施中止を求めることについては、これを採択することに賛成の方の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
清川雅史) 起立少数。よって、請願第2号は不採択と決せられました。 続いて、ただいま採決…… 〔「議長、議事進行」と呼ぶ者あり〕
○議長(
清川雅史)
石田典男議員、議事進行、何でしょうか。
◆
石田典男議員 その次の案件につきましては一括した採決になるのでしょうが、私は先ほどの質疑の中で確認しましたので、願意そのものは分かるのですけれども、採択はし得ないと思っていますから、分離の採決をお願いしたいと思います。 〔「陳情2号」と呼ぶ者あり〕
◆
石田典男議員 陳情第2号につきまして。失礼しました。
○議長(
清川雅史) ただいまの議事進行は、陳情第2号
開口式防火水槽の
修繕等についてを分離採決を求めるという趣旨でございますね。
◆
石田典男議員 はい。
○議長(
清川雅史) ただいま分離採決の申出がありましたので、分離採決の申出のありました案件を分離して採決いたします。 陳情第2号
開口式防火水槽の
修繕等については、これを原案のとおり決することに賛成の方の起立を求めます。 〔賛成者起立〕
○議長(
清川雅史) 起立多数。よって、陳情第2号は原案のとおり決せられました。 続いて、ただいま採決いたしました案件を除くその他の諸案件について採決いたします。 ただいま採決いたしました案件を除くその他の諸案件については、各
委員会の
審査報告のとおり決することにご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(
清川雅史) 満場ご異議ないものと認めます。よって、以上の諸案件は各
委員会の
審査報告のとおり決せられました。
△閉会宣言
○議長(
清川雅史) 以上で本日の日程は全部終了いたしましたので、これをもって6月
定例会を閉会いたします。 閉 会 (午前10時43分)...